インフュージョンというキャリア教育の手法
キャリア教育にはいろいろな手法がありますが、職場体験学習や職業人講話、職業人イタビュー以外にインフュージョンというものがあります。何かに何かを注ぎ込むという意味で、普通の授業の中にキャリアの要素を注ぎ込むということです。たとえば、国語であれば有名な文学作品を読むことも重要ですが、職業人として働くことについて述べた文章を読んだり、生徒に自分の将来や人生を考えさせるような教材を選べば一石二鳥です。
また、美術の時間に単に絵を描くだけでなく、キャリアという抽象的なものを絵にしようという抽象画の課題をやってみたり、身近な働き手を絵に描いてみたりすることもできます。インフュージョンの手法は、理屈の上では通常の教科の授業を削ることなく、同時にキャリア教育の時間になっているというのが重要なポイントです。基礎的な勉強もきちんと行いながら、同時進行で職業や将来について学ぶことができる効率的なやり方になります。