小学校のキャリア教育
日本では小学校におけるキャリア教育はいまだに市民権を得ているとは言いが痛い状況です。小学生のうちから将来の職業を考えさせるのは早いのではないかという批判もあるからです。もちろん具体的な職業を考えるのは小学校のキャリア教育では重要ではなく、重要なのは自分と役割です。この2点を人物や場所を通じて知ることが大切になります。
小学生では、生活科などで大人はどんな働き方をしているのか、どんなことをやっているのかを調べます。小学生の段階では何が好きで、どんなことに関心をもっているのかを考え始めることも重要です。この生活科でHS抽象的にキャリアについて学ぶことを行っている小学校もあります。具体的には近くに公園に行き、公園にどんなものがあるかを発見させて、その中で疑問におもったことをみつけてもらい、後日その疑問についてさらに詳しく調べたり、家の人に聞くことで公園の秘密という題で発表するといった実践です。こうしたことはキャリア教育の基礎となります。