キャリア教育は両親も参加するべき
キャリア教育を考える上では現状の正しい認識が必要になります。外国でも両親が正しい知識をもってもらえるように現在の社会情勢や雇用情勢などについてかなりのページ数を割いた本を作っています。その最大の理由として、キャリア教育は両親など子どもの身近にいる大人が最終的には最大の情報提供者になるからです。もちろん学校でもたくさん職業に関して教えますし、ネット社会ですから子どもも自分で調べたりします。そのため、子どものほうが知識が豊富なので、自分たちで力になれないという両親も多くいます。
しかし、確かに子どもは子どもで将来についていろいろ調べて知識をもってますが、子どもが自分でやりたいことを見つけてきたということに対してどう評価すべきか、またどう考えるべきかは親の側で真剣に判断するべきことです。そのため、両親もできるだけ正しい現状認識を持っておく必要があります。現状、フリーターやニート、非正規雇用がどれくらいいて、それに該当すると将来どうなるのか、仮にそうでなければどうなのかなど、最終的にどう考えるかは親子の問題です。何よりも親の価値観が問われており、その価値観に触れて育った子どもがどう将来を形成していくかを真剣に考えることが大事になります。